「この建売、注文住宅と同じメーカーの断熱材を使っていますよ!」
販売担当者のそんな言葉を鵜呑みにして、一生に一度の買い物を決めてしまっていませんか?
実は、「同じ商品名の断熱材」を使っていても、建売と注文ではその性能が別物であることが多々あります。
購入後に「夏は暑いし冬は結露がひどい…」と後悔しないためのスペック表のチェックポイント。
1. 「断熱材の厚み」は家全体の性能を左右する
同じメーカーのグラスウールや吹き付けウレタンを使っていても、「厚み」が違えば性能は異なります。
注文住宅の場合
ZEH基準やG2グレードなど、高い断熱性能(UA値)を目標に設計されることが多く、壁や天井に規定以上の厚みを持たせるのが一般的です。
建売住宅の場合
コストパフォーマンス重視のため「建築物省エネ法」の最低ラインをクリアする程度の厚みに抑えられていることが少なくありません。
【気づきポイント】
「何を使っているか」ではなく「何ミリ入っているか」を比較しましょう。
特に天井(屋根)の厚みが薄いと、夏の2階の暑さが耐え難いものになります。
2. 「性能表示」の細かな数字を比較する
断熱材には、熱の伝わりやすさを示す「熱伝導率(λ:ラムダ)」という数値があります。
同じ商品シリーズでも、実はグレードが分かれていることがよくあります。
高性能タイプ: 繊維が細かく、より熱を通しにくい(数値が小さい)。
普及タイプ: 標準的な性能で、安価に抑えられる。
カタログに「〇〇社製 断熱材使用」と書かれていても、実際にはその中で最も安価なグレードが使われている可能性があるのです。
3. 「施工精度」と「気密性」の壁
どれだけ良い断熱材を厚く入れても、隙間だらけの家では意味がありません。
ここで重要になるのが「気密性能(C値)」です。
注文住宅
気密シートを丁寧に貼り、コンセントボックス周りまで処理を施す「高気密施工」を売りにしている会社が多い。
建売住宅
効率重視の現場では、目に見えない隙間の処理が甘くなりがちです。
【注意点】
「高気密・高断熱」と謳っていても、実際に「気密測定」を行っているかどうかを確認してください。
測定データがない場合は、あくまで「自称」高気密である可能性が高いと言えます。
後悔しないための3つのチェックリスト
断熱構成図(図面)を確認する
壁・天井・床下のそれぞれに、断熱材が何ミリ使われているか具体的な数値を求めましょう。UA値(外皮平均熱貫流率)を聞く
その家全体の断熱性能を示す「UA値」が計算されているか確認してください。
数値が小さいほど高性能です(目安として、理想は0.46以下を目指したいところです)。窓のスペックを忘れない
断熱材だけ立派でも、窓が「アルミサッシ」や「アルミ樹脂複合サッシ」ではそこから熱が逃げます。
「オール樹脂サッシ」や「Low-E複層ガラス」が標準かどうかは、断熱材以上に重要です。
まとめ
「同じメーカーの断熱材だから、注文住宅並みの性能があるはず」という思い込みは危険です。
建売住宅には建売の良さ(価格や立地)がありますが、性能面で細かな仕様の差が光熱費や住み心地に直結。
まずは担当者に、
「この断熱材の厚みは何ミリですか?」
「UA値はいくつですか?」
と一歩踏み込んだ質問を投げかけてみてください。
その回答の透明性こそが、信頼できる住まいかどうかの判断基準になります。
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