帰省のタイミングで見直す、親世代と実家のこれから
夏休み中、特に8月のお盆は、家族が集まり、久しぶりに実家で過ごす大切な時間です。
でも、ゆっくり過ごしていると、ふとこんなことに気づく方も多いのではないでしょうか?
- 外壁にヒビや色あせが見える
- 天井や壁にシミができている(雨漏りの跡かも)
- 床がきしんだり、段差でつまずきやすくなった
- 親世代が階段や段差で苦労している
実は、これらは住まいの老朽化や安全性の低下を示すサインです。
放置すると修繕費がかさんだり、台風や地震で被害が拡大したりする恐れがあります。
せっかく家族が集まるこの時期こそ、実家の現状を一緒にチェックし、
今後の対策を考えるきっかけにしてみませんか?
⭐夏休み中の帰省で確認したい“老朽化チェックポイント”7つ
- 外壁や屋根の劣化
ヒビ割れ、塗装のはがれ、屋根材の欠けやズレはありませんか?
これらは雨漏りの原因となり、家全体の寿命を縮めます。
特に台風シーズン前の今、点検は必須です。 - 雨樋や排水のつまり
落ち葉や泥で雨樋が詰まると、大雨時に水があふれて外壁や基礎を傷めることも。
定期的な掃除が必要です。 - シロアリや腐食のサイン
床下がフカフカしている、柱の根元が軋む、蟻道が見える…。
これらはシロアリ被害や構造の腐食のサインです。
放置すると修繕費が数百万円規模になることもあります。 - 耐震性の不安
築20年以上の木造住宅は、現行の耐震基準を満たしていないことが多く、
地震時の倒壊リスクが高まります。
耐震診断や補強工事の検討も必要です。 - 段差や階段の危険性
親世代が高齢化すると、家の中の段差や急な階段が転倒事故の原因になります。
手すりやスロープの設置など、バリアフリー改修も視野に入れましょう。 - 断熱・気密の不足
昔の家は断熱性能が低く、夏は暑く冬は寒い傾向にあります。
光熱費の高騰や、ヒートショックなど健康リスクの原因にもなります。 - 給排水や設備の老朽化
水回りの配管や給湯器なども寿命があります。
古い設備は故障や水漏れの原因になるため、リフォーム計画に組込むと安心です。
⭐リフォームで改善?それとも建替?
チェックの結果、老朽化が軽度ならば、
- 外壁および屋根の塗装や補修
- 断熱改修や窓交換で快適性アップ
- 手すり設置やバリアフリーリフォームで安全性確保
といった部分リフォームで対応できます。
一方で、
- 耐震性が低い
- 大規模な腐食や雨漏り
- 断熱性・設備の全面的な不足
といった状態なら、建替や売却して互いに負担の少ないエリアで2世帯住宅建築の方が総合的にコストパフォーマンスが良い場合もあります。また、異なる時代を生きた2世帯が一緒に暮らすことで、子供(孫)に好影響をもたらすかもしれません。
⭐夏休み中、特に8月のお盆は『実家のこれから』そして『家族のこれから』を話し合う絶好のチャンス
普段、忙しくて話し合えないご家族も、お盆ならじっくり話せるのでは…❓
「まだ住めるから…」と後回しにせず、親世代の今後の暮らし方や、
安全で快適に過ごせる家にするための計画を、この機会に考えてみましょう。
将来、実家を空家放置して負動産化(固都税の毎年負担・草刈り代・不審者の侵入リスク・近隣からのクレーム対応・その他)しない様、ご両親が健在の内に、先手を打つことを心掛けてください。